文学フリマに行ったお話
先日、文学フリマに行ってきました。
文学フリマとは
全国で開催している入場無料の文学作品展示即売会です。
小説、詩歌、評論・研究、ノンフィクションなど様々な文学作品を出店者が自ら手売りします。
ジャンルも純文学からSF、児童文学からアイドル評論まであり、出店者・来場者の年齢層も10代~90代まで幅広いイベントです。
来場者は見本誌コーナーで各ブースの作品見本を自由に立ち読みすることができ、ブースで作品を購入することができます。
会場では作者や編集者の方と直接話すことができ、読者と作者の垣根を超えた多くの交流が生まれています。(公式サイトより引用)
現在はコロナ対策によって見本誌コーナーは取りやめになっているので、ネットや当日配布されるカタログを持って出品を確認しておくといいと思います。
私も今回来場者として初参戦だったのですが、これがなかなかに楽しかったです。
Twitterで出会ったフォロワーさん達お二人と共に回ったのですが、三者三様の着眼点で本を購入していました。
三人とも共通するのは小説を書いている、ということで、私が勉強用に小説を、他のお二人は資料用にちょっと変わった料理本などを購入していました。
後になって私も買えば良かったかと少しばかり後悔です笑
私が行った文学フリマでは、小説や詩歌などの他に、上記の料理本やエッセイ、果ては家庭用ゲーム機専用ソフトの宣伝なんてのもありました。
来場者数はフォロワーさん曰く普段よりやや少なめ。行列ができる程の人数ではなかったので、その分じっくりと出店を見ることが出来ました。
戦利品として、小説を3冊購入致しました。
今からどんなお話が読めるか楽しみです。
それでは、今日はこの辺で。
虹いろ図書館のひなとゆんのお話
本を一冊読み終えたのでご紹介したいと思います。
題名はこちら↓
「虹いろ図書館のひなとゆん」
あらすじ
友達がいない小学4年生のひなと、世界を旅してきたゆん。ずっと友達でいられると思った二人だったのだけれど……
以前にご紹介した「虹いろ図書館シリーズ第二弾になります。
著者は櫻井とりおさん。
第一弾はこちらから↓
「若女将は小学生!」の令丈ヒロ子さんの推薦作品になっております。
第一弾と違い、ゆんによって語られる小話がいくつも出てくる連作短編のような作風となっています。その都度新鮮な気持ちで読めて楽しかったです。
前作と同様の図書館が舞台なので、登場人物も見知った顔が多いです。
しかし、既に世界観が前作で完成している節があるので、「虹いろ図書館のへびおとこ」を先に読むことをオススメします。
読んだ印象としては、第一弾に比べるとややあっさりめ。
先程も書いたように連作短編のような作風なので、頭をその都度切り替えるのが苦手な方は作品に入っていけないかもしれません。
私もどちらかと言えば苦手なのですが、それでも小話一つ一つはそれぞれ読みやすかったです。
前作より図書館そのものの出番は少し減りましたが、相変わらず図書館で読書がしたくなるような描写の仕方は変わりません。
著者の櫻井とりおさんご自身も図書館に勤務されているとのことですが、作中に沢山の本が登場したりとご自身が本と図書館を好いていることが伝わってきます。
また、主人公の一人であるひなのお父さんは美容師で、ひな自身の髪型も頻繁に変化します。小さな見所だと思うので必見です。
第三弾も既に購入済みなので、これから読むのが楽しみです。
虹いろ図書館のへびおとこのお話
先日、本を一冊読み終えたので紹介したいと思います。
タイトルはこちら↓
「虹いろ図書館のへびおとこ」
著者は櫻井とりおさん。第1回氷室冴子青春文学大賞を受賞したデビュー作になります。
あらすじ
ささいなトラブルがもとで、六年生のほのかは転校先の学校に行けなくなった。
家族に心配かけないためランドセルを背負って街をさまようが、心休まるひまはない。
そんなほのかがたどり着いたのは、おんぼろの図書館だった。
そこには「へびおとこ」と呼ばれる司書がいた。
やがてほのかは、へびおとこの策略に引っかかり、図書館の仕事を手伝うはめになる。
美人のうつみさんや、カトンボ館長、そして書庫の奥にいる謎の少年・スタビンズたちと過ごすうち、ほのかはだんだん居心地の良さを感じ始めるのだが……。
こちらの本は所謂児童文学になります。高学年向けの読み物ですね。
ですが、是非とも大人にも呼んでもらいたい一冊になっております。
実は私、このお話を読んだのは今回で初めてではありません。
ネット小説投稿サイトで書籍化する前の作品を一度読んでいます。
普段は一度読んだ作品を再度読み返せない私ですが、この本は二回目でも全く気にならずに読み進めてしまいました。何度読んでも面白い作品です。
感想になりますが、まず真っ先に浮かぶ言葉は心が満たされた、ですかね。
主人公、ほのかの視点で進む物語は基本的に子どもの視点で描かれているのですが、作中のトラブルの描写などは読んでいて胸が締め付けられますし、だからこそ、図書館という居場所が出来たときの充足感も大きいです。
わたしもこんな居場所が欲しかった、とほのかが羨ましくなります。
そしてなんと言ってもへびおとこであるイヌガミさん。この小説は第二弾、第三弾とシリーズになっているのですが、その全てに彼が登場します。
自分の立場が悪くなっても子どもを庇い、守ってくれる、そんな大人です。
私は未だ他の虹いろ図書館シリーズを読めていないので詳しいことはわかりませんが、今回の題は「虹いろ図書館のへびおとこ」。他のシリーズよりもイヌガミさんについてクローズアップされているものだと思っています。
子どもを守ってくれる理想の大人としてだけでなく、等身大の彼に物語の中で会えるので是非読んでもらいたいです。
辻村深月さんも絶賛のこの作品を、どうぞ宜しくお願いします。
誤字報告のお話
私は普段ネット小説投稿サイトで小説を投稿しています。
誰かが読んでくれたり、感想やスターをくれたりすると嬉しくなります。モチベーションにも繋がっていくのです。
ただ、読者が送れるのはスターや感想だけではありません。
サイトにも寄りますが、誤字報告も送ることが出来ます。
正直なところ、誤字報告に関しては嬉しいかどうかは賛否が分かれるところです。
中には
「そんな細かいところをいちいち指摘して欲しくない」
と考える方もいるようです。
ちなみに、私は嬉しい派です。
「そんなに読み込んでくれているだなんて……!」
と感動します。
しかし、場合によっては余り嬉しくない誤字報告もあるようです。
1.文章の表現を変えさせようとする報告
私自身は未だ遭遇したことはないのですが、誤字報告を利用して文章そのものを変えたがる方もいるそうです。
誤字であれば明らかに筆者のミスだとわかりますが、文章に関してはそうではありません。
報告者もより良い作品をと前向きな考えなのかもしれませんが、文章は筆者が拘って練ったものかもしれません。
報告者の好みに合わせようとしていると捉えられてしまう可能性があるので、難しいところですね。
2.オリジナルの言葉
以前に私の作品を読んで下さった読者さんが、私にとって初めての誤字報告を送って下さいました。
それがこちらです。
好奇→公奇
個人的な文章としては好奇で合っていた筈でしたので変更はしませんでした。
この公奇という単語、私は知らなかったので調べてみたんですが、辞典にもネットにも載っていませんでした。
オリジナルの言葉なのでしょうか。どなたか知っている方は教えて頂ければ幸いです。
ちなみに小説書きの中では、絶対に誤字を出さないようにと推敲にかなり気を遣う方もいらっしゃいます。
理由は「悔しいから」。
確かに指摘を受けると悔しいですね。私も気をつけなければ。
一般的な誤字報告はそのまま受け入れますが、一風変わった誤字報告は扱いに困ってしまう場合があります。
もちろん私自身に有益なご意見だと判断すれば変えることもやむなしですが、そうでなければスルーさせてもらっちゃいます。結局は筆者次第ですね。難しいです。
児童文学の書き方のお話
購入した本を読了しました。
題名は「100年後も読み継がれる児童文学の書き方」です。
私自身、児童文学は書いたことがないのですが、本屋さんで見つけた時に良い機会だと思って買ってしまいました。
著者は村山早紀さん。児童文学から大人の文芸まで、数多く手がけている方ですね。
以下、本文より
いまの時代の子どもへ、この先の未来へ、手紙を書くように物語を綴り、置いていく――それが子どもの本を書くという仕事です。
少しだけ古い、先の時代を生きたおとなである、わたしやあなたからの時を超えた贈り物。
それを生み出し続ける職業を、児童文学作家と呼ぶのだと私は思っています。
なんとも素敵な文言ですね。手紙を書くように物語を綴りというあたりが堪りません。
本の序盤は著者自身の経歴について記されています。どういう子どもで、どんな風に育ったのか、児童文学作家になるまでの経緯などですね。
中盤は作家を目指す上での心構えについて。
このあたりではシビアな話しも混じってきており、現実を突きつけられると言いますか、人によっては突き放されたように感じるかもしれません。
そしていよいよ物語の書き方です。ここでは著者自身が普段どのようにして物語を作っているかを具体的に説明してくれます。
最後は新人賞に応募してみようというお話。最初は戸惑うかもしれないですが、間違いなくスキルアップになるといった内容です。
付録として同書には著者の短編「トロイメライ」が収録されています。
ただ掲載されているのではなく、物語の構成の仕方や重要な伏線、登場人物の心情など要所要所に解説が入っています。
百聞は一見にしかずですね。
以上が大まかな内容になります。
私個人の印象としては、物語の書き方よりも心構えの方が比率として多かった気がします。
思っていた内容とは少し違いましたが、最後の付録については本当に勉強になりました。
実際に販売されている作品で例を出してくれるだなんて、これ以上にありがたい話はありません。
短編自体も、切なくも前向きなお話でとても私好みでした。いつか著者の本を見かけたら、購入しているかもしれません。
この本を参考に、児童文学も少しずつ練習していきたいと思います。
ですがそれ以前に、もっと勉強しなくてはなりませんね。暫くは児童文学を読み耽ろうと思います。
実はもう買ってあるのですが、これがなかなかどうして面白い。
いつかそちらの感想も記事にしたいと思います。
にじさんじ甲子園エキシビションマッチのお話
8月26日の17時から、にじさんじ甲子園のエキシビションマッチがありました。
にじさんじ甲子園が何か分からない方は過去の記事からどうぞ。
先日幕を下ろしたにじさんじ甲子園2022のエキシビション、お祭りですね。
今回は本戦で出番がなかった人物(CPU)達の活躍の機会を設ける為のフレッシュオールスターを2回戦と、本戦で戦い合ったAリーグオールスターVSBリーグオールスターを1回戦という夢の対決となっておりました。
対戦表
第一試合、王立ヘルエスタ&パンパカパンダフレッシュオールスターVSにじさんじ&チョモランマフレッシュオールスター
第二試合、神速&楽園村立まめねこフレッシュオールスターVS加賀美大附属&帝国立コーヴァスフレッシュオールスター
第三試合、AリーグオールスターVSBリーグオールスター
何も知らない人が見ると訳がわからない対戦表ですね。
しかし、この記事はにじさんじやにじさんじ甲子園を知っている、或いは前の記事を読んだ人が読んでいる前提で進めさせてもらいます。
本編のネタバレになるようなことは書かないように感想を載せますね。
エキシビションなだけあって、熱いというよりは楽しいが勝る試合が多かったです。
どの試合も間延びしないようライバーさん達がトークで魅せてくれます。
個人的に特に盛り上がったのが第三試合、AリーグオールスターVSBリーグオールスターでした。
本戦でバチバチに戦いあった強力な選手達が同じチームとして共に手を組む。漫画でよくある展開であり、王道に楽しめるゲーム展開でした。
私は今年、お盆の墓参りくらいしか夏らしいイベントがなかったのですが、にじさんじ甲子園のお陰で、熱い夏を過ごすことができました。
普段野球は見ませんが、夏の甲子園を見ている人達もこういう気持ちなんですかね。
全ての日程が終了し、もう各監督がキャラメイクし鍛え上げた選手達にはもう会えないのかと思うと寂しい限りです。
特に推しの一人である黛灰がにじさんじ甲子園に出場するのは正真正銘これが最後なので、得も言われぬ喪失感に苛まれます。
しかし、これだけ惜しむ気持ちになるのは、それだけ今大会、今企画が素晴らしかったことの裏返しなのでしょう。
興味がある方はYouTubeに全試合のアーカイブがありますので、是非視聴してみて下さい。
本当に素晴らしい夏をありがとうございました。
児童文学について考えるお話
先日、児童文学の書き方についての本を購入しました(そちらの本についても後日、記事にする予定です)。
児童文学。それこそ小学生の頃は読んでいた気がしますが、最近はめっきり読まなくなってしまっていました。
今思い返そうとしても、読んだ本の殆どは忘れてしまっています。こういう時、何かしらの記録(それこそブログだったり)に残しておけば良かったと後悔してしまいますが、当時はただ読んで満足するだけでした。
そんな中、微かに覚えているものを2冊紹介していきたいと思います。
1.幽霊派遣会社
あらすじ
魔女になる為の夜間学校で知り合ったミス・プリングルとミセス・マナリングは、幽霊が見えるという能力をいかして、幽霊派遣会社を作ることにした。
家がなくてこまっている幽霊と幽霊をひきとりたいという人間の仲介をするのだ。
ふたりの事務所には、人のいいおだやかな幽霊の家族やもと貴族のいかにもおそろしげな夫婦が、それぞれにふさわしいすみかを求めてたずねてくる。
ちょっと怖くてコミカルな幽霊ファンタジー。
残念ながら、この本に関しては感想を言える程の記憶はありません。図書館で借りて読んだので手元にないのです。読み返すには図書館の児童図書コーナーに突撃しなければならないのですが、中々ハードルが高いですね。
しかし、コミカルで安心して読める楽しい作品だったことは覚えています。
適度なハラハラ感もあって、全体的に読みやすい作品でした。
2.学校クエスト ぼくたちの罪
あらすじ
小学校モニターに選ばれた5人はオンライン上のバーチャル空間で出会う。なぜ5人だけが選ばれたのか。謎を解くためにはこのゲームをクリアしなければならない。つぎつぎと襲いかかる恐怖。明らかになる秘密。そしてついに5人は自らの「罪」と向き合う…。
この作品は本当にハラハラしっぱなしでした。題名の通り、舞台はバーチャル空間上の学校なのですが、その時点で他に誰もいなく不気味な空間です。ただでさえ緊張感があるのに、次々と襲いかかってくる試練にずっと心臓をドキドキさせながら読んでいました。怖いのに読み進めてしまう、そんな作品です。
誰にでも読みやすく噛み砕かれていて、児童文学は大人が読んでも面白い作品が多いのだと思います。
沢山の児童文学を読んでみたいですし、書いてみたいですね。