小説を書き直したお話
先日、短編小説とショートショートをそれぞれ書いていました。
(ショートショートとは、短編小説よりも更に短い小説のことを指します。)
一通り執筆してみて、何だか心の奥にモヤモヤが発生しました。
何だか酷く、つまらないものに思えたのです。
書いた内容も面白くなければ、文章も拙く、とても人前に出せるものではありません。書き始めた素人の作品なのですから当然といえば当然なのですが、それでもその時は輪を掛けて酷い出来に見えました。
私は、一度書いた小説を削除しました。
きっとネタそのものが良くなかったのであろうと考え、没にしようとしたのです。
しかし、心の靄は晴れぬまま。
そんな時でした。TwitterのTLでこんな質問が流れてきたのです。
「皆さんは書いた小説がつまらないと感じた時、どうしていますか?」
「一旦寝かせて、いつかまた活用できるネタとして取っておきます。」等、
答えは様々でしたが、大多数が消さずに残しておく派でした。
また、別のブロガーさんの記事を読ませてもらったところ、
「何でも良いから気軽に創作する。書くならば上手いもの・面白いものをと考えるのはその後」
といったニュアンスの内容を記しており、目から鱗が落ちるような心地でした。
物書きとして上達するにはとにかく書かなくてはと考えながら、頭の中では「より上手なものを」とも過ぎっていたように思えます。
数打ちゃ当たる、では意味が変わってきますが、今は沢山書く時期です。
それに、今になって見ればそんなに悪くないネタのような気がしてきました。
考え直して、同じネタでもう一度ゼロから執筆する事にしました。
するとどうでしょう、案外悪くないではありませんか。
結局、表現の問題で、心がモヤモヤした時点で書き直せば良かっただけの話でした。
つまらないと感じたら、一度離れて表現を見直す。それで良かったのです。
また一つ気付きを得たところで、今後も沢山執筆していきます。