a-wawa’s diary

趣味中心の雑記ブログです。

本を守ろうとする猫の話のお話

 今回は読了した本をご紹介します。

 タイトルはこちら↓

 

 

「本を守ろうとする猫の話」

 

 

 あらすじ

 夏木林太郎は、一介の高校生である。

 幼い頃に両親が離婚し、更には母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。

 以後はずっと祖父との二人暮らしだ。

 祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。

 面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。

 トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。

 

 お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう――。

 (Google booksより引用)

 

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 ごく普通の高校生と、本を守ろうとする猫のお話です。

 

 序盤からお祖父さんが亡くなっているところからスタートするお話ですが、人が亡くなった際の喪失感が簡潔かつ丁寧に書かれていて、まずそこで引き込まれます。

 

 その後、林太郎はトラネコと共に3つの迷宮へ。

 

 迷宮、というと冒険のように聞こえますが、ジャンルとしては現代ファンタジーに位置づけるのが相応しいかと思います。

 

 それぞれの迷宮でとある人物達と対面していくのですが、いずれも本の在り方、扱い方について考えさせられるお話です。

 

 極端に表していて、でもきっと大袈裟ではない。現代にもいそうな考え方の持ち主が次々と現れ、林太郎と向き合っていく。そんなお話です。

 

 そして最後に林太郎を待ち受けるものとは。

 

 本自体もそこまで分厚くはありませんし、難しい用語がある訳でもありません。

 

 グロテスクだったりもしないので、非常に読みやすい一冊となっております。

 

 気になった方は、是非是非手に取ってみて下さい♫