児童文学の書き方のお話
購入した本を読了しました。
題名は「100年後も読み継がれる児童文学の書き方」です。
私自身、児童文学は書いたことがないのですが、本屋さんで見つけた時に良い機会だと思って買ってしまいました。
著者は村山早紀さん。児童文学から大人の文芸まで、数多く手がけている方ですね。
以下、本文より
いまの時代の子どもへ、この先の未来へ、手紙を書くように物語を綴り、置いていく――それが子どもの本を書くという仕事です。
少しだけ古い、先の時代を生きたおとなである、わたしやあなたからの時を超えた贈り物。
それを生み出し続ける職業を、児童文学作家と呼ぶのだと私は思っています。
なんとも素敵な文言ですね。手紙を書くように物語を綴りというあたりが堪りません。
本の序盤は著者自身の経歴について記されています。どういう子どもで、どんな風に育ったのか、児童文学作家になるまでの経緯などですね。
中盤は作家を目指す上での心構えについて。
このあたりではシビアな話しも混じってきており、現実を突きつけられると言いますか、人によっては突き放されたように感じるかもしれません。
そしていよいよ物語の書き方です。ここでは著者自身が普段どのようにして物語を作っているかを具体的に説明してくれます。
最後は新人賞に応募してみようというお話。最初は戸惑うかもしれないですが、間違いなくスキルアップになるといった内容です。
付録として同書には著者の短編「トロイメライ」が収録されています。
ただ掲載されているのではなく、物語の構成の仕方や重要な伏線、登場人物の心情など要所要所に解説が入っています。
百聞は一見にしかずですね。
以上が大まかな内容になります。
私個人の印象としては、物語の書き方よりも心構えの方が比率として多かった気がします。
思っていた内容とは少し違いましたが、最後の付録については本当に勉強になりました。
実際に販売されている作品で例を出してくれるだなんて、これ以上にありがたい話はありません。
短編自体も、切なくも前向きなお話でとても私好みでした。いつか著者の本を見かけたら、購入しているかもしれません。
この本を参考に、児童文学も少しずつ練習していきたいと思います。
ですがそれ以前に、もっと勉強しなくてはなりませんね。暫くは児童文学を読み耽ろうと思います。
実はもう買ってあるのですが、これがなかなかどうして面白い。
いつかそちらの感想も記事にしたいと思います。